紙の図面の価値どこにある?管理・運用・問題点
「紙の図面論争!」この先は分からないけど実際に起こっている伊現象をご案内しようと思います。あなたは図面なし本当に大丈夫ですか?「あなた…」ならいいんですが、「あなたたち…」だと危険がいっぱいです。どこに・だれが・どうやって管理します?
紙なら管理が簡単。
紙での管理なら何か変更があったら、「このファイルの図面を差し替えなさい。」このルールで最新の管理は簡単にできます。簡単に言うと、特定のファイルにファイリングされているもの以外は、「変更されている可能性がある。」と言うことです。
原紙となるものが「紙」であれば、そこから複製を取るしかなくなるので管理が楽になります。
管理のルールは必要。
原紙管理のルールは必要です。
- 差し替えのルール。
- コピーのルール。
- 配布のルール。
某企業さんの取り組み。
差し替え時。
- 特定の色付きスタンプを押す。
- スタンプ内の枠に差し替え日時の記入。
- 差し替え前図面廃棄チェック。
コピーのルール。
- 基本は白黒でコピー・PDF化(一目でコピーであることが分かる)
配布時のルール。
- メールの添付では、コピーの時間を記載。
データ管理は怖い。
「あれ?」これならクラウドでもいいのでは?と思われますよね。それもそうなんですが実は結構問題があります。管理する側和それでいいのですが、製造側は?という問題です。
個人でモノづくりをする方は対象外でしょうが、企業としてモノづくりの場合は、社内だけで可能なのか、そうではなく、外部の力を借りるのかが問題です。
この記事をご覧になっているあなたは、多くの企業さんの力を借りてモノづくりを考えている方なのではないでしょうか?
企画・製造・調達・管理、すべてが同条件で管理可能な図面管理ソフトがあればいいのですが、残念なことに現状は確認できていません。近い製品・サービスはあるのですが「近い」は怖いんです。思い込みが生まれる不具合が発生するからです。ここまでできているので「ココもできるだろう。」思い込みです。
原本がたくさんある。
データは、コピーがいくらでも作れます。メールで次から次と変更、変更…試作を行う工場さんは結構頭の痛い現象です。そして、図面の出し間違い(製造依頼側)による、再制作の経験はどこもあるのではないでしょうか。
1枚だけ差し替え。
製造工場に図面1枚だけ差し替えの依頼をしたとします。本当に1回だけですか?何度もあると本当に原本が見えなくなってくる時が来ます。工場の担当者がメールを1つ見落としたらどうします?
工場でのトラブル。
先にも書きましたが、図面の出し間違い、差し替えの間違いなどによる違うものを作る経験は、どこの工場でもあるのではないでしょうか。作り直しの予算は?納期はどうなの?最終の図面はもらえるの多くの不安があるなか工場はモノづくりをすることもご理解ください。
図面管理ソフトを考える。
今の時代は色々できるにもかかわらず、「痒い所に手が届くものは少ないです。(私的意見)」。
- 社内・社外問わないアカウント管理
- CADからのダイレクト管理
- 3D・2D同時の管理
- 自動にリビジョン管理
- 調達部品の管理
- 製造依頼先の管理
調達や外注工場の管理は図面管理とは少し離れた位置にありますが、設計では繋がっていると作業は楽になります。
まとめ。
今後の管理ソフトの進化で対応可能な事も多いのかもしれません。ですが今現状では、企画会社・製造会社・調達会社の設備(ソフト管理)や社員知識(管理ソフト)の差が大きすぎて円滑に回すには、紙の管理も視野に入れるべきでしょう。
今後の管理ソフトの進化で対応可能な事も多いのかもしれません。ですが今現状では、企画会社・製造会社・調達会社の設備(ソフト管理)や社員知識(管理ソフト)の差が大きすぎて円滑に回すには、紙の管理も視野に入れるべきでしょう。
- 数カ月前(3~6ヵ月)にアナウンスがある
- こういうシ管理システムを作りました
- ●月×日より運用したいです
- 利用案内を添付します
このような方法は部分的に見ると、とても助かります。ですが、専門の量産工場でもない限り、1社の製品を作っているわけではありません。数社が独自のシステムを入れてくれば、工場は何社ものシステムを使いこなす必要があります。製造業のDX化が一気に進まないのははこんな現象があるからでしょうね。