使える?ブラインドナット 思っているより注意点が多い
DIYなどでも注目を浴びている「ブラインドナット」使い方大丈夫ですか?今はネットでもホームセンターでも販売されている「ブラインドナット」ですが利用には注意が必要です。その割に注意点が情報として出ていないような気がしています。ご存じですか?注意点。ポイントを掴めばとてもいい部品ですが、間違った使い方をするととんでもない部品に化ける可能性があります。
ブラインドナットとは。
金属板に穴をあけ、そこにカシメることにより、ナットやタップの効果を持たせることが可能な部品です。材質は「リベット」同様、鉄・アルミ・ステンレスがあり、カシメるには、専用の道具(ナッター)が必要です。外す時は、破壊するしかないので注意が必要です。
利用場所。
よく目にするのは、パイプでの利用です。丸・角パイプなどで運動不足解消のジムの機器など使われることが多いですね。見えるところではないですが、高速道路や新幹線などの吸音板、駅ホームのゲートなどあらゆる場所で利用されています。
ネジのサイズ。
一般での流通では、M3~M6の4種類が主流です。カシメる工具(ナッター)の殆どでネジの種類に対応した部品が付属しているようです。
カシメる工具ナッターの種類。
工具として手動・電動・エアーの3種類が存在します。単体で存在する3種類は特筆すべき点はないのですが、電動の部分で面白いものが存在ます。電動ドライバーのアタッチメントとした「ナッター」ユニットが存在するのです。
DIYでの利用。
ブラインドナットは、少量で購入しても1個20円~30円で、カシメる工具(ナッター・手動)も2.000円~3.000円で購入できるので、手が届きやすい道具に分類されます。スチール家具などにも穴をあけてカシメれば、ネジが止めれると言うメリットに魅力があります。
利用時の注意点。
ココが落とし穴、注意点を確認していきましょう。
- 対応板厚がある
- 対応した下穴をあける
- 適正なドリルを使う
- バリがを除去する
- 垂直に穴をあける
- 垂直に打ち込む
- 適正なトルクでネジを締める
思っているよりありますよね。
対応板厚がある。
ブラインドナットには、材質を問わず対応した板厚があります。厚すぎても、薄すぎてもNGです。厚すぎるとカシメた部分が板にかからない。薄すぎるとカシメる部分に隙間が空いてしまいます。
対応した下穴をあける。
「穴に入ればダイジョブ」これは絶対NGです。大きすぎる穴は、隙間を生みますのでブラインドナットをしっかりカシメることができません。カシメたが「ネジを締めると回転した」の原因の一つが下穴の大きさです。基本の下穴はブラインドナットの0.1㎜大きいサイズです。
適正なドリルを使う。
DIYで無茶しないでくださいね。ホルソーの中心ドリルで下穴を開けたり、ステップドリルを使ったりするのはNGです。ブラインドナットの下穴は、0.1㎜での指定が多いので通常のDIYをされている方では手持ちでないと思われますので新規購入を考えて下さい。勿論、金属用のドリルを使用してください。
バリを除去する。
穴を開けた後の処理していますか?ドリルは使うと消耗するので常に綺麗に穴が開くとは限りません。穴を開ける正面は見て気が付くでしょうが、裏面はどうなっているか確認していますか?バリがあるとブラインドナットと一緒にカシメてしまい、ネジを締めるタイミングでブラインドナットがズレたりゆるんだりする可能性があります。
垂直に穴をあける。
可能な限り製品に対して垂直に穴を開けましょう。そうでないとカシメたブラインドナットが斜めにカシメられる可能性があります。斜めにカシメると、これもブラインドナットがゆるむ原因になりNGです。
垂直に打ち込む(カシメる)。
ブラインドナットを斜めに打ち込むと、ネジは斜めだし・必要な力で書締められないし…良いことは全くないです。
適正なトルクでネジを締める。
ブラインドナットは、締めこめるトルクに制限があります。手持ちのインパクトドライバーではなく、トルクドライバーを使いましょう。
まとめ。
ナッター(カシメ工具)とブラインドナットがあればできるわけではないんですよ。適性のドリルも必要だし、トルクドライバーも必要です。ネットの中には製品に問題があるような書き込みも目にすることもあります。道具は使う人間の使い方が重要なんです。ブラインドナットも理解して利用すればとても良い道具です。あなたの想像力を広げることができるのですから。