Fusion360・3D-CADの初心者だから覚えたい使い方への考え方。

3D-CADの操作方法や使い方は、ネットの情報・本・セミナーなどで勉強できるのですが「考え方」となると、あまりお話しされているところはないようです。マニュアル片手にモデリングすることは簡単です。できるように、まとめられたマニュアルを見るのだから当たり前です。でも本当に使いたい使い方は、「まだ見ぬもの」を作りたいのではないですか?仕事でも、起業するのでも、趣味でも同じです。世にある同じものを作るなら買った方が速いです。価格の都合があるかもしれませんが、わたしはそう思います。CADの仕事は、オペレーターと設計者分かれます。
オペレーターの先に設計者がいるのですが、あなたがオペレーターで終わらないために考え方の早道をご案内します。

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3D-CADの使い方は、順番が違うだけで考え方は皆同じ。

わたしの周りには、多種の3D-CADと、それを扱う方が多数いらっしゃいます。わたしが「もったいないなぁ~」と思っているのは、3D-CADを、単体のソフトとして覚えようとしていることです。わたしは、SolidWorks・AutoCAD・Fusion360・SolidEdge・Inventorなどを利用しています。他に2Dもを利用することも…多種のCADを利用するのは、お客様の環境と合わせた設計を行うためです。面倒だと思うこともありますが、習得にはさほど時間をかけていません。多数種のCADを扱っているからこそ分かるCAD利用の考え方それは、「普通に文章や会話と同じなんです。」5W1Hご存じですよね。これが近いです。

文章や会話では、いつ(When)・誰が(Who)・どこで(Where)・何を(What)・なぜ?(Why)・どのように(How)ですが

  • どこに Where
  • どのように How
  • 何を What
  • どうする Do

少し少ないですが、この4つのポイントが重要です。
順番が多少前後する場合はありますが、どのCADも同じ考え方で操作が可能です。そうすると、利用したいコマンドが画面のどこにあるかだけが問題で、使い方は問題なくなります。

4つのポイント。

どこに・どのように・何を・どうする。このポイントは、CADによって順番が変わる場合があります。CADによっては、1番初めに指定するのが、「どこに」だったり、「何を」だったりするということです。CADを1つのソフトとして別々に考えると、「1から覚えなきゃいけない」となりますが、この考え方でCADを見ると。「どこに」は、「どうやって指示を出せばいいんだ?」となり、4つのポイントを1つ・2つ探しているうちに使えるようになってしまう可能性が高くなります。1種しか使えないオペレーターから、2種・3種使えるオペレーター、そして設計者へ。

どこに Where。

3D-CADでは=面の選択・面の加工 となります。
突然ですが、この「どこに」は、実際の作業と同じなんす。例えば、DIYで孔をあけるどこに?となります。どこに?=どの面に・どの位置にと考えるのがCADでの加工になります。

どのように How。

3D-CADでは=スケッチ(線を描く・点を描く・円を描く…)となります。
補助線というか、加工する目印を入れる行為となり、四角・丸・点・線などで指示をだします。

何を What。

3D-CADでは=何を使って となります。
押し出す・穴をあける・ネジをあける・切り取る・・・
実際の加工となります。目の前のモデルの形状が変化する行為です。

どうする Do。

3D-CADでは=「何を」のパラメーターです。
穴をあけるなら=●㎜の穴・ネジをあけるなら・M●のネジ穴…
切り取るなら=深さは?・押し出すなら=●㎜まで…このような実数を含めたものです。

先にお話ししたように、順番が変わる場合があります。CADの種類によっては、「どのように何を…」や「何を、どうする…」などの指示の順番違いです。因みにこの順番は、Fusion360での順番です。

覚え方・指導に問題がある。

実際何種類のCADを利用する機会って同じ会社にいると、そうないんですよね。わたしが所属していた会社は、加工機によってCAD/CAMが違ったり。お客様によってCADを用意していたりしたので、一気に数種類のCADを使うことも学ぶこともできました。多数の会社で、独自のマニュアルなどを見せていただくと、1~10まで指示があって、考える必要のない、そのCAD専用のマニュアルで応用の必要がないマニュアルでした。人間必要のないことはしませんよね。意識的に別なCADまで面倒だ…そう考えるのも当然です。
人によっては、CADはスキルとして半端だと言われる方がいます。「CADの種類が変わればまた1から覚えなければならないから…」ちょっと違いますね。学び方の姿勢が違うからこういった答えになるんですね。セミナーなどの指導も同じです。対象のCADの使い方を教えるのであって、CAD全体の比較をする必要はないからです。設計者の現場より、加工者の現場の方がCADを使う意味ではスキルの高い人が多いかもしれないですね。

多種のCADを利用することを見据える。

目の前にしたCADを一生使い続けるとは限らない今の時代、CADの学習は大きくとらえた習得の方がメリットは高いのでしょうね。「どこに・どのように・何を・どうする」もう少しかみ砕いて話をすると、「どの面の、どの部分に、どういった加工を、どんな大きさでする」このような感じでしょうか。コマンドを一つ一つ覚えるのも間違いではないと思います。ですが、1つより2つ、2つより3つ使えたほうが今の世の中には、マッチしているのではないでしょうか。

利用したことがないCADの利用。

数種類のCADが使えても、「使いやすい・気に入ってる」このような感じは当然あります。それでも、初めてのCADの場合、わたしはメモを出して順番やコマンドの位置をメモを取り作業をすすめます。いまでも新しい(体験したことない)CADへ挑戦はしてみたいです。

まとめ。

初めから複数のCADをターゲットに学ぶのは大変かもしれません。ですが、最初から2個取り・3個取りができる可能性があるのに手を抜くのは勿体ないきがします。コマンドを意識するより、文章に組み替えて覚える。実はこの考え方の方が、誰かに教える時も楽なんですよね。

わたしの場合、これを実現するために、こだわりのアイテムもあります。

次回は、Fusion360シートメタルのくせ!ですね。