ISO9001・14001の運営・取得に対する一番簡単な考え方

2022-05-18

前回お話しした通り、ISOは規格です。

「世界中で同じサービスが円滑に提供できるように」モノづくりがグローバル化する中での安定サービスの供給を目的としています。
そのISOですが、殆どの取得会社が「面倒な考え方を持っているな。」これが私の考えです。ISOはもっとシンプルに対応・運営ができるのに!
ISO運営で時間を無駄にしないために、会社に無駄のないように経験を落とし込んでいこうと思います。

前回の記事はこちら【2022年】初心者のためのISO目的と存在価値

今回の目線はこちら

  • ISOはピラミッドPDCAの前にISOを設計しよう。
  • 経営理念・〇〇目標・〇〇方針は、完結に3本程度に。
  • ループしたルール作り、PDCA。
  • 社員の締めは25日。
  • 「文書化された手順」の落とし穴。
  • 変更追記が可能な文書作り。

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ISOはピラミッド、PDCAの前にISOを設計しよう。

先ず、注意して欲しいです。決してISOを管理する項目にしないことです。ISOを会社の負担とするか、武器とするかはISOの設計にかかってくると言っても良いでしょう。
ISOを会社の管理項目としてしまうと、その管理・運営のために多くの時間が必要になり負担となるからです。
武器とするためには、会社の運営に組み込むための設計が必要です。その基礎となる形がピラミッドとなるわけです。ここでは難しく考える必要はありません。経営者をトップに経営幹部・部署・部員と段階を追って「会社」というピラミッドを作る普通のイメージです。
各段階の繋ぎには、エビデンスが必要で、毎月・毎年そのエビデンスがレベルアップしていくように作ればよいのです。
そして、エビデンスのための「すべての行為」が、会社運営上必要な行為になるように組み込む。
エビデンスの情報は、現場社員から報告をもらい各上長がまとめる事によりISOのエビデンス資料が勝手に作られる設計です。

次の段落より少しづつですがかみ砕いていきます。

経営理念・〇〇目標・〇〇方針は、完結に3本程度

実質、前項でお話ししたピラミッド頂点に値するのがこの部分に当たります。
 経営理念・品質目標・品質方針(OSO9001なら)
 経営理念・環境目標・環境方針(ISO14001なら)

ここで記載される「経営理念」は、重複しますので同じで問題ないでしょう。
目標・方針を各1項目設けると品質・環境で各2項目、管理項目が4項目になってしまいます。可能であれば統合したいところです。ここで問題なのは、目標は明確な数値があったほうが管理しやすいので、各項目で目標を立てたほうが良いです。
統合できそうな所は方針です。
考え方として品質は、イコールで不良(不具合品)の製造撲滅なのです。環境は?どう考えますか?実は環境も不良(不具合品)なのです。
母材である限りある資源を大切にするという意味で不良(不具合品)を作らないイコール環境を遵守していることに繋がります。ですから、その内容をしっかり方針に組み込めば、品質目標・環境目標・ISO方針と会社として管理する項目は3つに絞ることができます。

経営理念を作り⇒各目標を決める⇒実行のための方針を
これで、設計は完了です。

ループしたルール作り。

ここでお話しするループとは、ISOの運営でよく聞くPDCAを回すループ・ルールではありません。教育・スキルをメインにしたループ・ルールです。

前項でお話しした不良(不具合品)を軸に考えます。
不良(不具合品)の減少を目的とした場合、教育・スキルは切っても切れないつながりがあります。そう考えると、全社員のスキルが上がれば上がるほど、不良(不具合品)の発生率は下がります。この考え方でにルール作りを行います。

  • 不良の報告ルール
  • 教育のルール
  • 研修のルール
  • 手順書作成のルール
  • ルールの考え方

 1.品質・環境での目的である不良を減らす(目標)
⇒2.社員のスキルをあげる
⇒3.教育のルール・エビデンスを残す
⇒4.手順書を作る

⇒5.不具合品の発生
⇒6.原因究明
⇒7. 2.へ
細かな事を言うと加工機のメンテナンスなども、この中に組み込むことになるでしょう。

社員の締めは25日。

大まかなルールで作りが終わると品質マニュアル・環境マニュアルの作成です。
これは絶対ではないのですが、マニュアルの中でISOの管理報告日を現場社員の締め日を25日に設定して報告日を翌月に設定するとPDCAが少しだけ楽に回せます。小さなことですが月末の業務負荷を分散するためには、かなり便利になります。

マニュアルは変更・追記が可能な文書作り。

マニュアルは、時代・規模・経営・顧客など様々な要因で変更を余儀なくされます。
その時、変更履歴が残せるように作成しておけば、変更・差し替え・管理などが楽でしょう。また、原本と現場発行分の管理もしておくと差し替え管理が楽にできるかもしれません。

まとめ

今回はISOを取得・管理運営していく上での取り込み方をまとめていきました。ISOは解釈の違いで有益なものにも負担にもなります。
既にISOを取得・運営している会社は、経営理念や目標・方針を簡単に変更できないかもしれませんが、今後取得を目指す会社は自社に合った回答を導き出してください。
ルール作りの中でも、明確なルールを作ることがISOが武器になる一つの方法です。曖昧な考えで運用しようとするから難しく、面倒になってしまうのです。
誰が見ても聞いても簡単に分かるISOを目指してください。

次回また機会があれば、もう少し詳しいルール作りをご案内できればと思います。

ISOの資格取得は、ものすごいボリュームです。
外部機関のコンサルへのご相談も近道の一歩です。