【初めての】ノギスの選び方 校正証明書・器差・繰り返し精度 とか

2022-05-17

家庭用 3Dプリンター・NC加工機・レーザー加工機・レーザー彫刻機いろいろな家庭用加工機が格安で手に入り、モノづくりがとても身近になりました。もはや、個人で企業レベルの製品が家庭で作れる時代です。そんな中、皆さんの手元にあり、何気なく使っている「ノギス」使い方はネットでも数多く出ています。ですが、選び方やメンテナンス考えたことありますか?計測器の一つであるノギスは繊細な精密機器です。

今回の目線はこちら

  • 選び方
  • 器差と繰り返し精度
  • メンテナンス必要性と取り扱い
  • メンテナンス月・年

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選び方

ポイントは3つです。使用目的・精度・サイズとなります。
選び方を間違えると大変なことになります。現在、ノギスは100円ショップにも売っていますので手に入るといえば、手に入ります。ですが、ある程度、精度を求めると100円ショップではものたりないでしょう。更に大きなサイズのものは1000㎜越えるものもあります。
1000㎜超えるものは、価格も10万円を越え計測器らしい値段になってきます。自分の要求に合ったノギスが手に入るように少しだけ勉強してみてください。

使用目的

先ず、個人で使うのか、企業として使うのかでかわります。企業で使うなら樹脂製のノギスはNGです。(100円ショップ等で購入可能)夏は膨張して、冬は収縮する樹脂は計測器としては向いていません。個人での利用が限界だと思います。

精度・サイズ

どのくらいの長さが図れるかです。ノギスメーカーの表記は、「0.01㎜~300.00㎜」と
最小計測数値最長計測数値を表しています。ご要望に合ったサイズを選びましょう。
※最小数値は0.05㎜~・0.1㎜などもあります。
精度によるノギスの価格は 0.01㎜>0.05㎜>0.1㎜となり、大きさは大きい方が価格が上がります。

器差と繰り返し精度

ノギスを購入しようとメーカーのページでスペック表を見ると「器差」と「繰り返し精度」という言葉での案内があります。各表示は、次のような内容を表しています。

器差

計測器の製造時の個体差。
使用を続けることにより生まれる誤差。

繰り返し精度

同じ計測器(ノギス)を使用して計測を行った場合の誤差。

器差や繰り返し精度は、数値は別にして、JIS規格で認められている誤差です。
器差や繰り返し精度の高い計測器(ノギス)は、価格も高価になります。

メンテナンス必要性と取り扱い

前項で計測器(ノギス)には誤差(器差・繰り返し精度)があるお話をさせていただきました。ノギスは、精密機器扱いです。落下や水没は当然のことながら正常な計測はできなくなるでしょう。油が付着した状態で放置したりすると、鉄粉などが付着してスライド部分を傷つける可能性もあります。計測器(ノギス)は、思っているより繊細で丁寧な取り扱いが必要な機器になります。

メンテナンス月・年

ここで取り上げるメンテナンスは、計測結果を良好に保つためのメンテナンスです。
計測器は、ノギスに限らず使い続けると誤差が生まれてくる可能性があります。
その要因は、「注意していたけど落下した」・「気を使っていたけどぶつけた」など思わぬ事故もあったりします。誤差は誤差で理解していれば、ある程度の範囲までは対応可能ですが、許容範囲を超えると新しい計測器を購入するか、校正に出すしかならなくなります。

月々のメンテナンス

誤差の許容を理解するために企業(工場)は「ブロックゲージ」で月に1回程度で測定検査を行い、正常な計測が行えることを証明します。

ブロックゲージの計測結果は記録として残しておくと、一目で状況確認ができますのでお勧めしています。

年1回のメンテナンス

測定器の検査を専門会社に依頼してメンテナンスしてもらいます。メンテナンス後、ここで発行される証明書を校正証明書として報告していただけます。
ノギスには、校正証明のラベルを張っていただき、校正に出したことを証明していただけます。この行為は、ISO9001などで指示されることも多いです。
ノギスの校正を出すことにより、そのノギスで計測した寸法の保障ができるとなるわけです。

ノギスの校正を取得するには、その対応機種に限ります。
価格は1本 5.000円程度から13.000円程度でしょう。

まとめ

ノギスは、使用目的で選び販売目的の製品を取り扱うならメンテナンスが必要だということを覚えておきましょう。ノギスはモノづくりにおいて切っても切れない相棒です。大切に使うことをお勧めします。通販では校正証明書付のノギスも販売されていますが、1年後に校正は必要ですのでご注意下さい。

ごくまれに見かけますが、決して遊び半分で分解したりしないよう。個人が遊びで分解した段階で、それは寸法計測器としての保証ではなくなります。