貫通(パンチ)ドライバーは、ネジの【お助けツール】

貫通ドライバー聞いたことありますか?パンチドライバーとか、パンチ貫通ドライバーと呼ばれることもあります。普通のドライバーよりチョットだけ値段が高かったり、持っているとどんな良い事があるんだろう?そんなあなたにご案内です。
タイトルにもありますが、パンチドライバーは、ネジのお助けツールなんです。お助けツールであるために必要な時に用意するのではなく、事前に用意しておくツールの一つです。

スポンサーリンク

なにがお助け?貫通ドライバー!

貫通ドライバーの出来ること。

  • なめたネジを助けることができる。
  • 塗装で固着したネジを助けることができる。
  • 錆びたネジを助けることができる。
  • 鏨(タガネ)のような利用ができる。

このように問題の起こったネジを助けることができます。これはどのドライバーでもできるわけではなく「貫通ドライバー」だけが持っている機能です。ドライバーをタガネのようにネジに合わせてハンマーでたたくことにより、ネジのなめた部分を再度復活させたり、固着した塗料や錆びを剥がしたりすることができます。
なぜ貫通ドライバーだけができるのでしょうか?答えはその構造にあります。

ドライバーの構造がメリットを生み出す。

通常あなたがドライバーとして利用している道具は、大きく分けてグリップ部分とシャフト部分の2つの部品で構成されます。言葉での表現では貫通ドライバーも同じです。問題は、シャフトの長さにあります。普通のドライバーは、シャフトはグリップの途中までしか入っていません。ですが、貫通ドライバーは、全長すべてにシャフトが入っています。

貫通ドライバーは全身に骨であるシャフトが入っているので、ハンマーで叩くことが出来ます。ですが、通所のドライバーでは骨が途中までしか入っていないので叩くとグリップ部が曲がったり、折れたりしてう事もあります。目に見えない部分では、ハンマーで叩いた時、グリップが打撃を吸収してしまい力が伝わらず、全く意味のない打撃になる場合もあります。

貫通ドライバーはネジに当てて叩くことにより、打撃振動をダイレクトネジに与えることができます。その力を利用してネジ形状(+・-)を復活させたり、固着した部分を剥がすことができます。

比較対象のインパクトドライバー。

貫通ドライバーの話をしていると、インパクトドライバーで良いのでは?という声をよくいただきます。
あなたはインパクトドライバーというと、どちらを想像するのでしょう?電動式の電動インパクトドライバーを思い描く方が大半なんでしょうが、インパクトドライバーは、手で押さえハンマーで叩く手動式もあります。

手動のインパクトドライバー。

形状がごつくなります。ハンマーで叩き打撃を与えることは同じなのですが、叩くと先端部分が回転します。そのため、叩けばネジが回るとなるのですが、問題は先端形状があっていないと「ネジがなめてしまう」場合もあるということです。先端部分をビットと言い多種のビットを用意できれば最強ですが、当然コスト(貫通ドライバーの3倍程度)もかかります。

電動インパクトドライバー

電動ですのでコスト(貫通ドライバーの10倍以上)は一番高いです。当ててスイッチを入れるだけの簡単な作業ですが、初心者のころは振動でこれもネジがなめてしまう可能性があります。日々仕事で使われる方は十分理解して利用されています。

まとめ。

貫通ドライバーは、常に必要なものではありません。ですが、もしもの時にこれほど便利なお助けツールはありません。
「ネジなめ」は起きないことに越したことはありません。ですが、「ネジが塗料や錆びで固着している」場合は最強のお助けツールです。他にもシャフトが全長すべてに入っているおかげで、タガネのように叩きたい。長さのあるもので突きたいなどの利用も可能です。
通常のドライバーでも、ドライバーに負荷をかければ出来ますが、そのドライバーは破損する可能性があることを忘れないで下さい。DIYに限らずではありますが、本当に便利なお助けツールを1本を用意してみましょう。