「なめる・かじる」ネジの締結不良は事前回避できる可能性あり
「あっしまった、ネジが…」あるあるですね。なってしまったことのリカバリーについては、道具であったり方法であったりを紹介されているところはありますが、事前に回避できる可能性があったらどうします?道具を揃えるわけでもなく、チョットしたことでかなりの確率で回避できます。
今回の目線はこちら
- なめるの回避
- かじるの回避
- 緩める時は、手動ドライバー
なめるの回避はこんな方法で。
ネジがなめてしまう原因はほぼ決まっています。
- ドライバーの先端形状があっていない
- ドライバーの力の方向が違う
- ドライバーの力の指示が違う
この3つの原因ががほとんどです。詳しく見ていきましょう。
ドライバーの先端形状があっていない。
先端形状とは「+・―」形状ではありません。+形状の大きさを意味しています。DIYが盛んになってきた現代は簡単いドライバーなどを手に入れることができるようになってきました。100円均一でも手に入りますし通販で電動ドライバーなども手に入ります。ドライバーの先端形状意識されていますか?
手動ドライバーは、形状のサイズが一般で1~3までの3種類があります。電動ドライバーはサイズの他にタイプもあります。タイプは、電動・エアドライバー用と小型電動ドライバー用です。締めこむネジと先端形状の形状・タイプがあっていないせいで空転してしまい+形状や―形状を傷つけてしまうのです。
対処方法:締めるネジに合った形状の先端を選定する。
力の方向が違う。
主にガン形状の電動ドライバーで起こります。作業に手慣れていないと、ガン形状のため力がネジの中心にかからないため、回転中にネジとドライバーの先端形状の間に隙間が生まれ空回りが起こりなめてしまいます。
対処方法:初心者のころは電動ドライバーのネジの延長線上に手を添える。
力の指示が違う。
この項目に関しては、電動ドライバーやエアドライバーに限った項目になります。
ネジは回転して締める際にかけて良い力の強さが決まったいます。この力をトルクというのですが。適正なトルク以上の力でネジを締めているため、ネジが破損してなめてしまいます。
対処方法:ネジのサイズでトルクが決まっているので、電動ドライバーやエアドライバーの取扱説明書、ホームページなどで確認する。
かじるの回避方法。
ネジがかじるのは一般的にステンレスのネジとタップで起こることが多いです。その原因は「なめる」時と同じようにいくつか考えられます。
- 製品の嵌合不良
- ネジの汚れ
- 無理な締め込み
製品の嵌合不良。
例えば箱を作ったけどネジ穴が合っていない(嵌合不良)の製品で無理に占めた時、ネジが回転注に熱を持ち溶けてくっ付いてしまいます。
対処方法:締結部の「バカ穴」の大きさを大きくする。
ネジの汚れ(異物)。
ネジに油が付いていて、そこに金属の切子などが付着し回転時に熱が発生する現象がおきます。その際に焼き付いてしまい。ネジが「かじって」しまいます。ネジの再利用時に見られる現象です。
対処方法:ネジは汚れないような扱いをする。汚れたら異物を除去して再利用する。
無理な締め込み。
原因が分からないがネジを締める時に硬いと感じているところ、無理に締めこんでいく。
無理に締めこむと熱が発生しますし、場合によってはネジの頭だけもげてしまう場合もあるでしょう。
対処方法:硬い場合は一度逆回転させてみる。それでも硬い場合は、タップを通す。
ステンレスは耐食性が高いので好んで使われる方も多いようですが、トラブルが起こった時のリカバリーは、鉄の3倍以上手がかかることが多いです。
緩める時は、手動ドライバー。
自分が組立た製品でないもののネジを緩める必要が出た場合。私なら手動のドライバーを利用します。何故なら、無理に締めている・嵌合不良・ネジ先端が汚れで埋まっているなど気づくことができるからです。ネジを緩める時の力は締める時の1/3程度と言われていますので力は問題ないです。ただ数があると少し苦労するかもしれませんね。
まとめ
なめるもかじるも、道具の選定ミスや、使い方の勘違いで起こることが多いです。ちょっとした気遣いで「あっしまった」は、半減できるのです。その為にも、道具の頃を理解しましょう。形状やサイズに規格があるのは目的に沿った利用方法を生み出すために作られたものですから。