検査にだしたら「N.D」なんぞや?環境問題

少しお問い合わせがあったので、今回は特別なご案内です。
話お伺うと―お客様より、「納品した部品の化学成分を調べてほしい」との連絡があったそうです。対象が購入部品だったため納入先より頂いた資料(調再依頼項目の資料)を購入先へ案内。
その後資料が届き…「N.D」だらけこれいいのか?見方が分からんのですが…との問い合わせでした。

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「N.D」ってなに。

先ずは、N.Dの正体ですね。
N.Dの正体は「not detected」(検出されず・未検出)と言う意味です。
???
何か腑に落ちないですよね。調査依頼したのに「検出されず・未検出」って答え。
実は間違っていないんです。

検出されない理由。

先ずは、調査依頼の内容から紐解いていきます。
調査依頼の内容は、構成成分の調査依頼ではなく、「人体に有害な物質が混入していないかの調査依頼でした」。そうなってくると、物質が「検出されない」と言う結果は良い事なのでしょう。

同時発行される性能表。

依頼した製品の成分結果票の他に、必ず成分検査を行った検査機の性能票が付いています。これが「検出されない」の結果を生み出す根源になります。

「0」の証明。

テレビドラマでも良くありますが、「0」の証明、「無かったこと」の証明は非常に難しいです。今回の場合のような状況では、検査機(分析器)に利用で検査を行うのですが、その検査機のスペックがどのくらいまで検出できるかによって結果が変わってくるのです。

実例で考える。

例えば身近にある体重計ですが、仮に100g単位まで数値化(計測)出来る物があるとします。体重を計るには十分ですが、もっと少量なものを計測するとなると難しいですよね。では仮にお菓子作りだとして「バター20g」計測しようとした時、計測は難しく対応できないとなります。でも、100gなら計測できるでしょう。

実際は、人体に有害な物質であっても基準値が設けられていて、それ以下ならOKとなります。この場合、100gを計測できる体重計で100グラム以下であれば「N.D」と表現されるのです。

検査機性能の重要性。

最初に頂いた資料の中には、どのレベルまで検査して欲しいかの要求値がまとめられていて、購入先はその要求値にあった検査機を利用して検査を行い、検査結果を発行します。

  1. 要求値基準
  2. クリア検査機
  3. 検査回答

検査結果に検査機の性能票がついてくるのは、検査結果「N.D」が要求値を満たしています。と証明するエビデンスになるのです。

chemSHERPA(ケムシェルパ)。

2010年ごろは全部の部品を調査したりしていたことがあります。それは無駄が多く誰も得をしませんでした。あまりにも酷い時は、同じ会社で別々な部署から同じ依頼(部品調査)が来る、フォーマットが違う為、1つ1つExcelに入力なんてことをしていました。その後、「化学物質の含有量を適切に管理しましょう!」と始められたのがchemSHERPA(ケムシェルパ)です。この取り組みのおかげでサプライヤーの情報共有は非常に楽になりました。ご興味があれば調査ください。

まとめ。

「N.D」は、検査機において、検出最小数値(検査能力値)以上の含有を見つける事ができませんでした。だから「検出されず・未検出」となるのです。検査結果として「0」ではないのです。

工場の未来設計

Posted by クロ