【板金加工】曲げ―三角の面を曲げると見積りは高くなる。

こんにちはクロです。
何点か見積り依頼をしたんだが、1点だけ値段が高いとかないですか?
色々と理由はあるのですが、今日はその一例
「三角面フランジの形状」のお話です。

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曲がらない三角の面とは

曲がらないといっても全く曲がらない訳の話ではないんです。😅
曲がりきらない・膨らんでしまう・曲がらずに残ってしまう、などの表現が使われ中途半端にしか曲がらないというか…
加圧しても金型(ベンダー)に収まりきらず半端な曲げ加工になっている状況の事です。それが今回の話にあがる「三角面の曲げ」です。

もう一枚、見やすくするために!

最近の3DCADは凄いです。
曲がらない形状を表現してくれています。

曲げるにはちょいたし

きれいに曲げるには、曲げる為に不足している部分を足してあげればいいんです。
図のように「ちょっと足せ」ば、金型内で力が逃げてしまい曲がらないことはなくなります。

これだけ足せば、金型に乗りますのできれいに曲がります。
形状が変わってしましますが…😅

形状がNGなら切ってしまえばOK

先程の対応では出来上がりの形状が違います。
外観問題・組付け問題が発生するなら曲げた後に切ってしてしまえばOK
切る方法は色々ありますが工場にお任せで問題ないでしょう。
面積の少ない形状修正となりますので、作業時間はさほどかかりませんが工程が一つ増えることは考えておかなければなりません。

切ることによるコストアップ

当然工程が増えれば、その分コスト要求はされると思われます。
1分~2分であっても製造業はそこで生活・利益を得ているのですから当然です。
今回お話ししている形状であれば1台につき100円とか上がりますかね…😅

まとめ

基本的に三角の面は曲げの対象にならないように設計するのが望ましいのですが、止むを得ない場合のみ依頼する。その際コストアップは十分理解してほしいです。
意匠面(デザイン性)の問われる製品は難しいですよね。
残っても問題ないのであれば、依頼時に少し伸ばしておくと良いでしょう。
工場の方からも「この人分かってるね♪」なんて思われるかもしれません。🤗