図面の書き方どうする?手書き・2DCAD・3DCAD?何で書く?それぞれのメリット・デメリット
モノづくりの中で最初にあなたの思いを形にするのが図面です。
書き方がよくわからない…何てことないですか?
日本産業規格(JIS)のもと作図を行えば問題ないのですが、中々そこもよく分からない。ルールはあるけど絶対ではない手書きだと問題?2D図面って絶対必要?
納期やコスト更には製品品質に係る図面のお話
そもそも図面は必要?何で書く?
図面の必要性
作るモノにもよりますが、「あったほうが良い」これが答えだと思います。
図面は依頼者が「欲しいモノ」のすべてが詰まっているものだからです。
逆に言うと図面に書いていない事は、何もしなくてよい。となります。
要は口約束の言った言わないのトラブルを防ぐために図面はあったほうが良いと思います。
図面の書き方!
私も昔よく言われました。
図面に書かれていることは「お客様にとってすべて必要」な内容で
たまたま今の工程では不要なことが書かれていることがある。
だから、必要・不要な部分の判断をするためにすべて読み込みなさい。
私の経験上、簡潔に書かれている図面もあれば、一生懸命伝えてくれる図面もありました。
例えば一生懸命伝えてくれる図面の記載だと
- 納品は宅配便にて緩衝材を入れた段ボールで可。
- 図面寸法に検査実数を手書きで記載・図面を一緒に納品下さい。
- タップ抜き取り検査は100台に1台とする。
などなど、丁寧に記載いただいており、対応しやすかったことを覚えています。
長々と書くのはよくないですが、丁寧に伝えていただければ書き方に「こう」と言った文言でないと「ダメ」のようなものはないと思います。
書き方は割と自由で
欲しいモノへの情報を詰め込んでください。
どのようなツールで書く?
書くツールですが先ず2択でしょう。
手書きか、CADか…これは無料のツールもあるしCADを選んだほうが、後々良い結果を生み出すと思います。
手書き図面とCAD図面を比較したメリット・デメリット
手書き図面のメリット
- 手早く書ける
手書き図面のデメリット
- 修正が面倒
- 頭の中での管理になるので見落としが発生しやすい
- 間違いが見つけにくい
- 数字の読み違いが発生する
- フリーハンドは特に見間違いが発生する
- コピー/Fax/スキャナーなどで対応が面倒
CADのメリット
- 書いた実数を拾って寸法を出すので間違いが少ない
- 見間違いの可能性が減る
- 修正が楽にできる
- 変更履歴が残しやすい
- PDF⇒メール など流通性が良い
CADのデメリット
- CADを使うスキルが必要
2DCADと3DCADのメリット・デメリット
2D・3DのCADの比較は断然3DCADですね。
3DCADから2D図面を作るのは非常に簡単ですが2DCADから3Dデータを作るのが面倒だからです。
3DCADを勧めるメリット
- 2D図面が簡単に作れる
- 3Dデータの修正で2D図も修正される
- 嵌合チェックが行える
- 設計のエラーが見つけらえれる機能がある
デメリットは・・・あまり思いつかないが
PCのスペックが必要
3DCAD/2DCADを使うスキルが必要 などでしょうか?
数年前に3DCADの無料ソフトが世に出てからモノづくりは本当に身近になってきました。
モノづくりを知らない人が設計できるようになり、図面の作成ができるようになり、モノづくりが加速したように見えましたが実際は少しのギャップがありました。
- コスト無視の設計
- 不可能な加工
- 間違った指示加工…
新規参入された3DCAD使いの方たちは、CADをソフトウェアとして使いこなしたのですが、モノづくりについて上手に伝えることがきませんでした。ですが、ここ数年 工場側もその思いに理解を示しインターネットでの受注生産なども各社行っているようです。
そこには、各加工機のメーカの努力もあります。
依頼者の3Dデータを出来る限り早く・正確に自社の販売した加工機に送り込むためのCAMの開発が行われた賜物でしょう。
3Dデータはモノづくりを大きく変えたひとつでしょう。
まとめ
- 可能な限り3DCADで作り、2D図面を起こしましょう。
- 思った通りの商品が欲しいなら図面に希望を書き入れましょう。
2D図面と3Dデータを工場に渡すことにより納期やコストが下がる可能性が出てきます。
その分自分で作らなくてはならないのですがメリットは高いです。
どうしても難しい場合、世の中には手書きの図面を3D・2D図面に起こしてくれたり、製品コストを下げるための知恵をくださる企業さんもありますので力になって頂くのもいいかもしれませんね。