個人の金属加工は、ハードルが高い?依頼者もプロになれ

2022-09-14

インターネットで金属加工の依頼ができる時代なのですが、やはり個人の依頼を受けていただけるところは少ないです。その原因は何なんでしょう。わたしも数多くの個人さんの相談を受けてきました。問題点は割とはっきりしていて、その問題をクリアすれば加工していただけるところは多くなります。
設計ができない、アイデアが浮かばないこれは別です。悲しい話ですが実際はもっと次元の低い所が問題になっています。今回は、わたしが経験した実例をいくつかご紹介するのと同時に、実際個人さんのお仕事を受けるなら…を考えてみます。

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加工側はプロ、依頼側もプロになってほしい。

一番の問題点は共通して「素人だから…」これに近い言葉ですべてを終わらせようとする事です。先ず依頼をするなら考えていただきたいことがあります。

  • 予算を考える(製品の価格ではなく要望の製品にいくらまで出せるか
  • 工場の質問に対応する(長さを測る・写真を撮影するなど)
  • 絵(図面)を書くことに協力する

この3つが対応できていれば「見積⇒製造」はかなり近くなります。

ですが実際は、「非協力的」な対応になる場合が多くなりがちです。少しばかり厳しい言い方をすると「プロに依頼するんですから、気持ち(協力体制)だけでもプロを演じてほしい。」こんな事を思ってしまうほどです。
ここからは、いくつかわたしの経験をご紹介しましょう。あなたはどう思われるか見てみてください。

口頭で何とかしようとする。

圧倒的に多いです。とにかく電話で伝えよう(終わらせよう)とする方、工場は形に残せるものが欲しいんです。メモ書きでも、メールでも、手書き⇒写メでも…基準がないと怖くてモノづくりはできません。納品後、違うと言われたら何を基準に話をすればよいのかわからなくなるからです。とにかく絵がウマイとかヘタとかはどうでもいいから履歴の残るものがないと嫌がります。紙を用意する、メモを書く、ここを面倒だと思う方は工場から面倒だと思われます。お互い様なんです。

極端な例

  • 「この机に・・・」電話では見えません。
  • 「孔を適当に開けてほしい」「適当って?」あなたの頭の中は見えません。
  • 「大きさはどのくらいですか?」「両手広げたぐらい」。
  • 「うちに合ったデザインで」「???」知りません。

このような事を電話で伝えようとしても…

このような依頼者さんは、あまりお願いすると「分かるだろ、簡単なものだから(怒)」とだいたい言われます。簡単とか難しいはどうでもいいんです。依頼する側(発注者)のルールと受ける側(製造側)のルールを守ってほしいだけなんです。

持ち込みで加工したい。

スチール家具やマシンジム?を切って溶接してほしい…正直、新しく買った方が安いです。実際の加工は、部品を単体にバラス⇒表面処理(メッキや塗装)を剥がす⇒切る⇒溶接する⇒再度表面処理を行う。割と多いのが工程を考えずに来られるので、数百円でできるつもりの方が多いです。何度も言います、工場はプロですDIYのつもりは困ります。

製品写真だけで依頼。

以前あった事例です。バーベキューコンロの脚を短くしてほしいと写真を頂いたのですが、人がたくさんいる集合写真、人の後ろに隠れてバーベキューコンロ、サイズも何もわからない状態です。問い合わせると、箱に入ってしまってあるので、写真で見積もってほしい。

量産品と価格を比べる。

100円均一にあるようなもののサイズ違いなので、同じくらいの値段でできるつもりで見積依頼。実際の価格が数倍と聞くと見積だけになる。見積も時間がかかる作業なので、見積をもらう側は、無料でも、発行する側は時間を使っているんです。

協力してもらえないとできないことの方が多い。

いくら経験や知識があっても、見えないものはどうにもできません。実際に「そこにある」製品の二次加工(再加工)もです。

あるお客様が、とあるメーカーの工具台車の型番を連絡いただいて写真を数点。その写真に矢印付で棚を増やして欲しい。○○㎝のところに。このような依頼の場合は、対応ができました。

まとめ。

プロに依頼するなら、依頼者も協力的(プロ)になってほしい。ただそれだけなんです。経験から言っても最初から協力的(プロ)な方は1割りにも満たないイメージです。※わたしの運が悪いのかもしれませんが…
個人での依頼は、価格にイメージが持てないのは分かるのですが、せめて欲しいモノに「いくらまで出せる?」かは、答えが出るのではないでしょうか。「○○円でできませんか?」+手書きで構わないので絵や図・写真などがあると対応もしやすくなります。

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