CAD利用時のこだわり・テンキー+ミニキーボードで効率アップ
わたしがちょうどCADに慣れてきた頃の事です。同じフロア―の人に、「なんかバタバタですね」、「???」事務の人だったんですけど、わたしより年上で、最初何を言っているかわかりませんでした。話をしてみると、右手でマウス・右手でテンキー・右手でペン・右手で図面追って・・・右手ばっかり忙しそうですよ。納得でした。毎日の忙しさに追われて、机ばっかり広く取って…作業を真剣に考えた切欠でした。答えは割と簡単に出たんですがね。
テンキー+ミニキーボードで解決。
いろいろと試してみましたが、最終的にテンキー+ミニキーボードで落ち着きました。キーボードの再購入は、要望のテンキーに出会えたので、キーボードはCADのショートカット専用みたいになってきたからです。
要望のテンキー。
皆さんの思い描くテンキーは、「19キー」で数字がその半分を締めるテンキーでしょうね。わたしの欲しかったのは、十字キーやdeleteなどのキーも付いた「34キー」のものでした。
キーボードの買い替え。
テンキーが決まったことで、キーボードに要求が出てきました。小さいキーボードで数字はいらない。接続は無線なら。
解決の理由。
真剣に考えました。製造ラインで、組付を考える時は、右手と左手の動き、道具の持ち替えなんかも考えます。その要領で、右手と左手の仕事を分けました。
右手の動き。
常に何かしているイメージです。(仕事中なので何かしているのは当たり前なんですが😅)
- カーソルの移動
- クリック
- チェックペン
- 数字入力
左手の動き。
表現は良くないですが、遊んでいます。
- CADショートカット
- 図面めくる
問題点の発見。
PC購入時についてくるフルキーボードだと複合的なショートカットは押しにくい。距離がありすぎ…
解決策を考える。
明らかに右手の負荷が高いです。ここで考えたのは、仮に量産品の組立では、工具の持ち替えはタイムロスと考えます。可能な限り行わないのがベターとされるところです。今の作業方法だと、何かするたびにマウスから手を離さなければならないのです。これが、話の最初にあった「なんかバタバタですね」これにつながるんだと思います。「右手から仕事を左手にスイッチしよう。」
何をスイッチする。
ここでは目線(目の動き)も考えねばなりません。
目線が画面ので可能な業務。
- マウス移動
- クリック
- 数字入力
- ショートカット
ここで、どう考えても、マウスの移動とクリックはセットです。この2つを右手に残し、数字入力と、ショートカットを左手に渡します。
目線が移動する業務。
- チェックペン
- 資料の確認
- 図面の確認
目線が移動する業務の最中は、両手を使う方が効率が良い。
本をめくる・図面をめくる・資料にチェックを入れるなど
両手の方が良いと思われるものは除外します。
34キーテンキーは便利。
先ず何がいいって、34キーテンキーは、普通のテンキーより大きいので安定性がいい。ガタガタしないし、ストロークも浅いものを選べば、手の負担も少ないです。今回ご紹介しているのは、CADのショートカットではなく、電卓呼び出しやスクリーンキャプチャー、ESC、Tab、Home、Page up/down、Delなどのキーも付いているので、左手の移動量は更に少なくなります。微妙にうれしいのは「00」キーだったりします。
キーボードを考える。
キーボードの要求は、
- テンキーはいらない⇒別で用意するから
- ワイヤレスが良い⇒未使用時、片づけることができる
- 安定性が良い(ガタガタしない)⇒ショートカットを目的としているので2つ3つ同時に押すため
こんな条件がそろえば何でもよいのですが、参考までに。
左手テンキーは、少し慣れが必要です。わたしの場合は、1週間程度で形になりました。2週間超えたあたりで、自分でも実感できるほどの「なんかバタバタ」はなくなり、自分の時間見積りで言うと、1割り・2割りと短くなっていきました。最終的には時間的に3割り減でしょうか。人によってはもっと早くなると思っています。
まとめ。
僅か数千円でのこの効率アップは、わたし的に驚愕でした。すべての皆さんへ同じ効果があるとは言いにくいのですが、やってみる価値はあると思っています。